家づくりの予算はどう決める?資金計画の基本とコツ

2024.05.20

注文住宅コラム

家づくりをスタートする際に、最も重要な要素の1つが資金計画です。
無理のない予算で、快適な住まいを実現するためには、しっかりとした資金計画が不可欠です。
そこで、スタート段階でぜひ知っておきたい基本知識として、資金計画に対する考え方や、
家づくりに必要な費用の内訳、借り入れる住宅ローンの目安について説明します。

 

【資金計画の考え方】

資金計画を建てる際には、まずは家づくりに使える予算を把握する必要があります。
家づくりの予算を算出する方法をステップごとにみていきましょう。

<ステップ1:月々の返済額の目安を決める>

資金計画を立てる際は、まず毎月の世帯収入と毎月の支出を把握することが大切です。
収入については、共働きの場合はご夫婦それぞれの手取り額や年収を集計します。
支出については、家賃や生活費だけでなく、保険や車のローン、サブスクなども含めて細かく調べましょう。

一般的に、住宅ローンの返済は手取り収入の25%以下に抑えるのが理想的とされています。
もし、現在貯蓄ができていないようであれば、
1か月に支払う住宅ローンは家賃を下回る金額にしておきましょう。
なぜかというと、月々の住宅ローンの支払いで、人生の三大資金といわれる子どもの教育費用や、
老後の資金などの貯蓄ができないと、将来的に不安だからです。
貯蓄もできることを前提に、月々の返済額を決めておくと安心です。

また、住宅ローンの返済期間は長期にわたるため、
将来的な収入の変化や支出の増加なども考慮に入れる必要があります。
結婚、出産、教育費など、ライフステージの変化に伴う支出増加を見込んで計画を立てましょう。

<ステップ2:頭金を検討する>

月々の返済額の目安がわかったら、現在の貯蓄から「頭金」として使う自己資金について検討します。
ここで注意が必要なのは、住宅ローンの借入額を減らしたいからといって、
貯蓄の多くを頭金に回してしまうことです。不測の事態で急な出費が必要になることも考えて、
貯蓄はある程度残しておくようにしましょう。
また、親御さんからの資金援助がある場合には、その金額も明確にしておきましょう。

<ステップ3:借入期間を決める>

住宅ローンの借入期間を決めます。会社勤めの方の場合には、定年退職までに完済するのが理想的。
働く期間から現在の年齢を引いた数字が、借入期間の目安となります。

<ステップ4:返済をシミュレーションする>

月々の返済額、頭金、借入期間の目安がついたら、
各銀行のホームページで住宅ローンのシミュレーションにトライしてみましょう。
自分たちが家づくりに使える金額がより具体的にわかります。
ほとんどのシミュレーションでは、ボーナスを併用するかどうかの選択も可能です。

これらの内容をまとめると、家づくりの予算は、次のような計算式で算出できます。

住宅ローンの借入総額=月々の返済額×借入期間(年数×12か月)

家づくりの予算=住宅ローンの借入総額+頭金(自己資金+親からの援助金)

 

【家づくりに必要な費用総額の内訳】

次に、家づくりの費用総額についてご説明します。
家づくりに必要な費用は、大きく分けて土地費用と建物費用の二つに分けられます。

・土地費用

土地の購入価格や仲介手数料、印紙代、登記費用などが含まれます。
地盤調査の結果によって地盤改良が必要な場合には、200万円前後費用がかかるため注意しましょう。

・建物費用

設計料や建築工事費のほかに、外構工事費などの付帯工事費や、税金や各種手数料などが含まれます。
付帯工事費には、駐車場や庭、門扉などのエクステリアのほか、
家具や家電、カーテン、エアコンなどの取り付け工事費などが含まれます。
また、水道やガスの本管引き込み工事費が必要な場合もあります。

これらの費用に加えて、引っ越しに伴う費用なども忘れずに計画に入れましょう。
また、予備費として総費用の5~10%程度を確保しておくのがおすすめです。

【住宅ローンの基礎知識】

住宅ローンとは、住宅の購入や建築、リフォームなどに必要な資金を金融機関から借り入れることです。
一般的に、借入額が高額で、返済期間が長期にわたるのが特徴です。
住宅ローンを利用することで、自己資金が少なくても住宅の取得が可能になります。

住宅ローンには、銀行、信用金庫、信用組合などの民間金融機関から借り入れる民間住宅ローンと、
住宅金融支援機構から借り入れる公的住宅ローン(フラット35など)の2種類があります。
民間住宅ローンは金利や返済方法などの選択肢が多いのに対し、
公的住宅ローンは長期固定金利で金利が低く、返済期間が長いのが特徴です。

1.住宅ローンの種類

住宅ローンには、金利タイプや返済方法などによって、さまざまな種類があります。主な種類は次の通りです。

【金利のタイプ】
・変動金利型:市場金利に連動して金利が変動するタイプ。
金利が下がれば返済額も下がりますが、上がれば返済額も上がるリスクがあります。

・固定金利型:一定期間、金利が固定されるタイプ。
金利変動のリスクはない代わりに、金利があらかじめ高めに設定されています。

・混合型:一定期間は固定金利、その後は変動金利になるタイプです。

【返済方法】
・元利均等返済:毎月の返済額が一定で、返済初期は金利の支払いが多く、
徐々に元金の支払いが増えていく方法です。

・元金均等返済:毎月の元金の支払いが一定で、金利の支払いが徐々に減っていく方法です。

・ボーナス払い:ボーナス時に追加で返済する代わりに、月々の返済額を抑えられます。

2. 固定金利と変動金利のメリット・デメリット

住宅ローンを選ぶ際に重要なのが、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかです。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。

【固定金利のメリット】
・金利変動のリスクがない
・返済額が一定なので、家計の計画が立てやすい

【固定金利のデメリット】
・金利が高めに設定されている
・金利が下がっても、返済額は下がらない

【変動金利のメリット】
・金利が低めに設定されている
・金利が下がれば、返済額も下がる

【変動金利のデメリット】
・金利が上がれば、返済額も上がるリスクがある
・将来の返済額が不確定なため、家計の計画が立てにくい

一般的に、長期的な返済を考えると、金利の変動リスクが少ない固定金利型を選ぶのが安心です。
ただし、金利が高めに設定されているため、返済額が高くなるデメリットもあります。
一方、変動金利型は金利が低めに設定されているため、返済額を抑えられるメリットがありますが、
金利が上昇するリスクもあります。

3. 借り入れる住宅ローンの目安と選び方

住宅ローンの借入額は、年収や返済期間、金利によって大きく変わります。
一般的に、年収の3~4倍程度が借入額の目安とされています。
例えば、年収500万円の場合、1500万~2000万円程度が目安となります。
ただし、この目安はあくまで参考値であり、個人の状況によって変動します。

このように、住宅ローンを選ぶ際は、金利タイプ、返済方法、団体信用生命保険などを十分に比較検討することが重要です。

また、予算や住宅ローンについて理解し、順調にプランの話を進めていても、
住宅ローンの借入れ審査に通らなければ、家づくりは暗礁に乗り上げてしまいます。
借入れの際には、本審査の前に事前審査が行われます。事前審査では、借主の信用力が重要視されます。
安定した収入があること、他の借入金が少ないこと、信用情報に問題がないことなどが、審査に通りやすい条件です。

●団体信用生命保険とは
住宅ローンを借りる際には、団体信用生命保険に加入するのが一般的です。
これは、借主が死亡や高度障害状態になった場合、住宅ローンの残債が保険金で支払われる保険です。
万が一の場合に備えて、加入しておきましょう。

【まとめ】

家づくりの資金計画を立てる際は、自分の収入と支出をしっかりと把握し、
無理のない返済計画を立てることが大切です。
住宅ローンを選ぶ際は、金利タイプ、返済方法、団体信用生命保険などを十分に比較検討し、
自分に合ったものを選びましょう。また、審査に通りやすい条件を整えておくことも重要です。
とはいえ、住宅ローンの借入れについては不安な点も色々あることと思います。
ココアハウスでは、資金計画から皆様の家づくりを親身にサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

COCOA HOUSE

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