新築の仕上げに欠かせない!カーテン選びのポイントとは

2024.11.01

注文住宅コラム

家づくり計画の中で、意外にお金がかかってびっくりするのが、カーテンの設置費用です。
カーテンは、面積が広いうえに、毎日開け閉めして使うものなので、オシャレなデザインだけでなく、機能性も重要です。
特に新築時には、新しい生活の場を彩る重要な要素なので、すぐに買い換えなくてもいいようにしっかり検討して選びことが大切です。
そこで、カーテンの上手な選び方についてご紹介します。

◾️新築時のカーテン選びの流れ

新築時のカーテン選びは、単なる窓の装飾以上に重要な意味を持ちます。カーテン選びがうまくいけば、オシャレで快適な生活空間を実現できます。
そこで、カーテン選びの基本的なポイントをステップごとにまとめました。

【ステップ1 : カーテンの種類を選ぶ】
カーテン選びのファーストステップは、カーテンの種類を選ぶことです。カーテンの種類によって、
見た目の印象や光の入り具合などが大きく変わります。
カーテンには、次のような種類があります。

・ドレープカーテン
一般的に「カーテン」と呼ばれているもので、ひだがあってゆったりとしたカーテンです。
日本の家庭で多く取り入れられているため、種類が豊富で、デザインの幅も広いのが特徴です。
つくりがシンプルでメンテナンスも簡単にできますが、ぼってりとした印象になりがちで、部屋をすっきりさせたい場合にはあまり向いていません。

・ブラインド
ブラインドには縦型と横型があり、リビングなどには最近縦型ブラインドがよく用いられます。

縦型ブラインドは、見た目がスタイリッシュなため、人が集まるリビングやダイニングに用いられることが多いです。
また、左右方向の光をコントロールしたいときにおすすめです。ただし、ルーバーを開けた際、角度によっては外から部屋の中が見えてしまう場合があります。
そのため、外からの視線を遮りたいときは、レース生地を併用したスタイルにすると光をコントロールしつつ、プライバシーも確保できます。ただし、金額は横型に比べて高額になります。

横型ブラインドは、光も視線も自在にコントロールできるのがメリット。縦型ブラインドに比べて価格も安く、取り付けも簡単なので、気軽に取り付けられます。
カラーも豊富なので、イメージ通りのカラーを見つけられます。

・シェード
生地を上からおろし、開けるときは上にたたみ上げるようにしてしまうカーテンです。窓の内側にきっちり収まり、窓周りをすっきりさせられます。
生地の厚みで印象が変わり、厚みを持たせると重厚感を演出できます。
ただし、ブラインドと同様に、コードやチェーンで操作するため、メンテナンスに費用がかかる可能性があります。

・ロールスクリーン
生地を巻きとりながら開閉できるカーテンです。上側がシェードよりもコンパクトにまとまるため、
軽くてすっきりとしたデザインにしたいときにはロールスクリーンがおすすめです。シェードやブラインドと同様にコードやチェーンで操作します。

【ステップ2 : カーテンの機能を選ぶ】
カーテン選びの際によく考えなければならないのは、カーテンに求める機能です。
カーテンは設置する場所によって必要な機能が変わります。主な機能には以下のようなものがあります。

・遮光性
寝室や子ども部屋など、暗さが必要な部屋には遮光カーテンがおすすめです。
遮光カーテンには等級が1級から3級までついています。
最高等級の1級遮光カーテンや完全遮光、100%遮光のカーテンを使ったときの暗さは「室内で人の顔が見えないくらいの暗さ」です。
遮光等級2級のカーテンを閉めたときの暗さは、「人の顔や表情がぼんやり認識できる程度」です。好みに応じて選びましょう。

・断熱性
冬の寒さや夏の暑さを和らげるために、断熱効果のあるカーテンを選びましょう。

・防音性
外の騒音が気になる場合は、厚手の生地や特殊な織り方のカーテンが効果的です。

・遮像性
プライバシーを守るために、外からの視線を遮るカーテンを選ぶことも大切です。

そのほか、UVカットや遮熱、形状記憶、ウォッシャブル、防災、花粉キャッチなど、さまざまな機能があります。部屋の用途に応じて選びましょう。

【ステップ3 : 素材を吟味する】

カーテンの素材によって、見た目や触り心地、そして上記の機能性が大きく変わってきます。代表的な素材には以下のようなものがあります

・綿:自然な風合いと吸湿性が特徴で、肌触りが良く人気があります。

・ポリエステル:丈夫で扱いやすく、シワになりにくい特徴があります。

・麻:通気性が良く、夏向きの素材です。独特の風合いが魅力です。

・シルク:高級感があり、光沢が美しい素材です。ただし、手入れには注意が必要です。

【ステップ4 :デザインと色を選ぶ】

部屋の雰囲気に合わせて、カーテンのデザインと色を選びましょう。以下のポイントを参考にしてください。

・部屋の壁紙や床の色と調和するカラーを選ぶ

・部屋を広く見せたい場合は、壁に近い色や明るい色を選ぶ

・落ち着いた雰囲気にしたい場合は、深みのある色や落ち着いたデザインを選ぶ

・モダンな印象にしたい場合は、幾何学模様や抽象的なデザインを選ぶ

【ステップ5 :レールを選ぶ】
カーテンレールによって部屋の雰囲気が意外と変わるものです。カーテンを選ぶときに、カーテンレールも一緒に決めると失敗が少なくなります。
注文住宅の場合は、カーテンレールが自由に選択できます。ナチュラルな雰囲気にしたいなら木製のレール、
シャープにしたいならアイアンのレールを選ぶなど、好みのテイストに合わせてレールを選びましょう。
レールを隠すために、天井にカーテンボックスを作ると印象がよりすっきりします。

◾️部屋別のおすすめカーテン

今度は、部屋ごとにカーテンの選び方を考えてみましょう。各部屋でおすすめなのは次のようなカーテンです。

<リビング>
リビングは家族が集まる中心的な空間のため、明るさと快適さのバランスが重要になります。

・推奨素材・・・ポリエステルや綿など、耐久性のある素材

・機能・・・遮像性と適度な遮光性を持つもの

・デザイン・・・部屋の雰囲気に合わせて、落ち着いた色調や柄を選ぶ

<寝室>
寝室は、毎日寝る場所なので、質の高い睡眠のために遮光性の高いカーテンがおすすめです。

・推奨素材・・・遮光性の高い厚手の生地(ポリエステルなど)

・機能・・・遮光性、断熱性、防音性に優れたもの

・デザイン・・・落ち着いた色調や、シンプルなデザイン

<子ども部屋>
子どもの成長に合わせて変えられる、機能性とデザイン性のバランスが取れたカーテンがおすすめです。

・推奨素材・・・丈夫で洗濯しやすいポリエステルなど

・機能・・・遮光性と断熱性があり、安全性に配慮したもの

・デザイン・・・明るく楽しい色柄や、教育的な要素を含むデザイン

子ども部屋のカーテンは、成長に合わせて交換できるよう、比較的安価なものを選ぶのも一案です。

<ダイニング>
ダイニングは、家族の暮らしの中心。気持ちよく食事の支度や食事自体を楽しめるように、明るく清潔感のある空間を演出するカーテンが適しています。

・推奨素材・・・手入れが簡単な化学繊維や、汚れに強い撥水加工された素材

・機能・・・程よい遮光性と通気性のバランスが取れたもの

・デザイン・・・明るい色調や、食欲をそそるような暖色系

ポイント・・・カフェカーテンなど、短めのカーテンも検討する

<書斎・仕事部屋>
集中力を高め、目の疲れを軽減するカーテンを選びましょう。

・推奨素材・・・ポリエステルや綿など、適度な光を通す素材

・機能・・・遮光性と採光性のバランスが取れたもの

・デザイン・・・落ち着いた色調や、集中力を高めるようなシンプルなデザイン

ブラインドとの併用も効果的です。

◾️カーテンの購入方法

新築時には、住宅会社がカーテンの専門店を紹介してくれる場合が多いです。紹介割引の特典がある場合もあるので、まずはそのお店を検討してみるのもおすすめです。
それ以外に、自分でホームセンターや、カーテンの専門店、オンラインショップなどで購入することもできます。

◾️見積もりが高いと思ったら

採寸や取り付け費用を含むカーテンの価格の相場は、1坪あたり1.5万円といわれています。そのため、延床が30坪の場合、45万円程度かかることになります。
もしもカーテンの見積もりが予想以上に高額だった場合は、次のような対策を考えてみましょう。

1. 素材の見直し・・・高級素材から、同じ見た目で安価な素材に変更する

2. 既製品の利用・・・オーダーメイドではなく、既製品を活用する

3. セール時期の利用・・・大型家具店やカーテン専門店のセール時期を狙う

4. DIY・・・簡単な縫製スキルがあれば、既製品のカーテンを自分でサイズ調整する

5.優先順位をつける・・・重要な部屋から順に高品質なカーテンを選び、他の部屋は予算に応じて調整する

ただし、品質や機能性を過度に犠牲にしないよう注意が必要です。長期的に見れば、適切な投資は快適な生活につながります。

◾️よくある失敗例

カーテン選びでよくある失敗例をご紹介します。これらを参考に、賢い選択をしましょう。

1. サイズ間違い・・・正確に測らずに購入し、短すぎたり幅が足りなかったりして不便

2. 機能性の軽視・・・見た目だけで選び、遮光性や断熱性などの必要な機能が足りなかった

3. 手入れの難しさ・・・洗濯方法を確認せずに購入し、メンテナンスが大変

4. 色合いの不調和・・・実際の部屋の照明下での見え方を確認せず、イメージと異なる仕上がりになってしまった

5. 季節感の無視・・・夏冬の気候を考慮せず、季節に合わない素材を選んでしまった

6. 予算オーバー・・・全体の予算を立てずに選び、想定以上の出費になってしまった

7. 家族の意見を聞かない・・・使う人の好みや生活スタイルを考えずに選び、不満が残った

これらの失敗を避けるためには、事前の十分な計画と情報収集が必要です。また、インテリアコーディネーターなどのアドバイスを受けるのもおすすめです。

◾️まとめ

新築時のカーテン選びは、見た目だけでなく機能性も重要です。
部屋ごとの用途や特性に合わせて、家族全員で話し合いながら選ぶことをおすすめします。
また、予算内で最適な選択をするために、十分な時間をかけて情報収集と比較検討を行いましょう。
それぞれの空間にベストフィットしたカーテンは、新居での生活をより快適で豊かなものにしてくれるでしょう。

 

著者情報

愛知県豊橋市を中心に1000万円台で叶うデザインと性能にこだわった注文住宅を手がける住宅会社「ココアハウス」。

子育て安心住宅&デザインラボが運営するブランドです。
愛知県豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、北設楽郡、岡崎市、幸田町、西尾市、そして静岡県湖西市、
およびその近郊と広い地域で対応しています。
豊橋市近郊での注文住宅に関わる情報発信、イベント情報、建築中の現場情報、スタッフの近況など、お客様に向けた情報発信をしています。

COCOA HOUSE

愛知県豊橋市を中心に1,000万円台で叶うデザインと性能にこだわったローコスト住宅を手がける住宅会社「ココアハウス」。
愛知県豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、北設楽郡、岡崎市、幸田町、西尾市、そして静岡県湖西市、およびその近郊と広い地域で対応しています。豊橋市近郊での注文住宅に関わる情報発信、イベント情報、建築中の現場情報、スタッフの近況などの情報発信をしています。