前の記事へ
年末年始のお休みについて🎍
2025.01.15
「将来は吹き抜けのあるマイホームに住みたい!」・・・SNSでよく目にする素敵な吹き抜けの写真に、そんな憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。確かに、開放感あふれる吹き抜け空間は、家全体を明るく演出してくれる魅力的な要素です。
しかし、見た目の素敵さや開放感だけで吹き抜けを設けると、あとで後悔することになりかねません。ここでご紹介する吹き抜けのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で判断し、理想的な吹き抜け空間を実現しましょう。
吹き抜けには、主に次の4つのメリットがあります。
メリット1:圧倒的な開放感や広がりのある空間を実現
吹き抜けの最大の特徴は、なんといってもその開放感です。天井まで一気に広がる空間は、実際の広さ以上に家を広く感じさせてくれます。40坪や50坪といったコンパクトな敷地でも、吹き抜けを設けることで、想像以上に開放的な印象を作り出すことができます。
メリット2:たっぷりの自然光で明るく快適な室内に
高い位置に設けた窓からたっぷりと光が差し込む吹き抜け空間では、日中は電気をつけなくても明るく過ごすことができます。特に冬場は暖かな陽射しを存分に取り入れられるため、室内で過ごす時間が増える季節でも、明るく気持ちの良い空間を楽しむことができます。
メリット3:家族の気配を感じられる温かな住まい
2階の子ども部屋から1階のリビングの様子がわかったり、キッチンから2階で過ごす家族の気配を感じられたりするのも、吹き抜けならではの魅力です。完全に独立した個室とは異なり、適度な距離感を保ちながら家族の存在を感じられる空間を作り出すことができます。
メリット4:インテリアの可能性が広がる魅力的な空間
インテリアの可能性が広がるのも吹き抜けの大きな特徴です。存在感のある大きな照明やシャンデリア、季節のモビールやオーナメント、観葉植物や造花のディスプレイなど、通常の天井では実現できない様々な演出が可能になります。階段やフリースペースを活用して、ギャラリーのような空間を作り出すこともできるでしょう。
一方、吹き抜けには次のようなデメリットも存在します。
デメリット1:温度差への対策が重要
まず、気をつけたいのが温度調節の問題です。暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する性質があるため、吹き抜け空間では温度差が生じやすくなります。夏は2階に熱がこもりやすく、冬は1階の暖かい空気が上がってしまいがちです。この問題は高性能な断熱材の使用や、適切な空調計画によって解決することができますが、計画段階での十分な検討が必要です。
ポイント2:音の広がりへの配慮
音の問題も重要な検討ポイントです。吹き抜けがあると、音が上下階に響きやすくなります。特に小さな子どもがいる家庭や、受験生のいる家庭では注意が必要です。防音フローリングの採用や、吸音材の効果的な使用、カーテンや絨毯の活用など、様々な対策を組み合わせることで、快適な音環境を実現することができます。
ポイント3:メンテナンスの工夫が必須
お手入れの面では、高い位置の窓掃除や天井のホコリ取りなど、工夫が必要な部分があります。リモコン式の窓を採用したり、掃除用の収納スペースを確保したり、メンテナンスのしやすい素材を選んだりすることで、日々のお手入れを無理なく続けられる計画を立てることが大切です。
ポイント4:将来を見据えた間取り計画を
吹き抜けスペース分だけ2階の床面積が減少するため、間取りの工夫も必要になってきます。子どもの成長に伴って個室が必要になるなど、将来的なライフスタイルの変化も見据えて、吹き抜けを埋められる設計にしておくことも一つの選択肢です。
では、理想の吹き抜け空間を実現するためにはどうしたらいいでしょうか?
次にポイントをご紹介します。
ポイント1:断熱性能を最優先に
快適な吹き抜け空間を実現するためには、まず断熱性能を重視することが大切です。高性能な断熱材の使用はもちろん、断熱効果の高いサッシや窓ガラスの採用、二重窓やLow-Eガラスの検討なども効果的です。これらの対策により、室内の温度差を軽減し、冷暖房効率を高めることができます。
ポイント2:効率的な空調計画が鍵
空調計画も入念に行う必要があります。全館空調システムの導入を検討したり、エアコンの適切な配置を考えたり、シーリングファンを効果的に活用したりすることで、快適な温熱環境を整えることができます。
ポイント3:光環境の整備がカギ
採光と日射制御の両立も重要なポイントです。庇やルーバーを設置したり、電動ブラインドやロールスクリーンを活用したり、窓の向きや大きさを工夫したりすることで、季節に応じた適切な光環境を作ることができます。
ポイント4:安全面への配慮を忘れずに
もちろん、安全性への配慮も重要なポイントです。十分な高さの手すりを設置することはもちろん、必要に応じて転落防止ネットの設置を検討するなど、家族の成長に合わせた安全対策を講じることが大切です。
吹き抜けのある暮らしは、家族の絆を深め、毎日の生活を豊かにしてくれる可能性を秘めています。ただし、ここまでご紹介したような課題もあるため、家族構成やライフスタイル、予算に合わせて慎重に検討することが大切です。
設計の段階で、メリット・デメリットをしっかりと理解し、必要な対策を講じることで、素敵な吹き抜けのある暮らしを実現することができます。ぜひ設計士とよく相談しながら、ご家族にぴったりの吹き抜けプランを見つけてください。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に1000万円台で叶うデザインと性能にこだわった注文住宅を手がける住宅会社「ココアハウス」。
子育て安心住宅&デザインラボが運営するブランドです。
愛知県豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、北設楽郡、岡崎市、幸田町、西尾市、そして静岡県湖西市、
およびその近郊と広い地域で対応しています。
豊橋市近郊での注文住宅に関わる情報発信、イベント情報、建築中の現場情報、スタッフの近況など、お客様に向けた情報発信をしています。