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【完成見学会】趣味を楽しむ、温かなナチュラルテイストなお家
2024.09.10
住まいのインテリアコーディネートを考えるとき、多くの面積を占めるクロス選びは重要な要素の一つです。
新築やリフォームの際、クロス選びは楽しみな反面、悩みどころでもありますね。
「思っていた雰囲気と違う…」といった失敗を避けるため、プロの目線からアドバイスをお届けします。
まずは、クロス(壁紙)についての基本的な知識から見ていきましょう。
<クロスの種類と特徴>
クロスは、住宅の内装仕上げ材として最も一般的に使用されているものの一つです。
その理由は、以下のような特徴にあります。
1. 施工が比較的簡単で工期が短い
2. 張り替えが容易
3. コストを抑えられるものが多い
4. 色やデザイン、質感の選択肢が豊富
クロスの素材は時代とともに進化してきました。かつては文字通り「紙」製でしたが、現在では以下のように多様な種類があります。
・ビニールクロス(現在の主流)
・織物クロス
・和紙クロス
・ケナフやコットンなどの非木材紙クロス
・天然木や石、金属を紙と貼り合わせたクロス
・輸入クロス(デザイン性の高いものが多い)
<なぜビニールクロスが主流なの?>
国産クロスの主流となっているビニールクロスには、以下のような利点があります
1. 施工性が良い
2. 色やデザインのバリエーションが豊富
3. 防汚・消臭などの機能性に優れた商品が多い
ビニールクロスは、一冊の見本帳に700〜800点ものサンプルが収められており、選択の幅が広いのも特徴です。
サンプル帳に掲載されている採用事例のインテリア空間も参考になります。
さて、ここからが本題です。クロス選びは一見簡単そうに思えますが、実は意外と難しいものです。
その理由をいくつか挙げてみましょう。
1.イメージと実際の違い
多くのお客様が経験されるのが、「サンプルで見たときと実際に貼ったときの印象が違う」というケース。
これには主に二つの要因があります。
2.面積効果
色には「面積が大きいほど、明るく鮮やかに見える」という特性があります。これを「面積効果」と呼びます。
小さなサンプルチップで見た色が、実際の壁に貼ると予想以上に明るく感じられるのはこのためです。
3.対比効果
サンプル帳の台紙の色によって、選んだクロスの色の印象が変わることがあります。これを「対比効果」と呼びます。
特に面積の小さなサンプルチップは、周囲の色の影響を受けやすいので注意が必要です。
4.光の影響
自然光や人工光の種類、強さ、角度によって、クロスの色や質感の見え方が変わります。
特に、天井と壁では光の当たり方が異なるため、同じクロスでも印象が変わることがあります。
5.柄の全体像がつかみにくい
大柄なデザインのクロスの場合、小さなサンプルチップでは全体の雰囲気がつかみにくいことがあります。
では、これらの難しさを踏まえて、失敗しないクロス選びのポイントをご紹介します。
ポイント1:大きめのサンプルで確認する
サンプルチップの大きさは通常4×4cm〜6×8cm程度ですが、これでは実際の印象をつかむのは困難です。
候補を絞ったら、A4サイズ程度の大きなサンプルを用意してもらいましょう。
これにより、面積効果による色の見え方の変化を事前に確認できます。
ポイント2:自然光で確認する
クロスの色や質感は、自然光の下で確認するのが最も正確です。特に10時〜14時の日中の時間帯がおすすめです。
この時間帯の自然光で見ることで、クロスの色の特性や表面の質感をより正確に把握できます。
ポイント3:さまざまな角度から見る
サンプルは次のように見てみましょう。
1. まずサンプルを垂直に立てる
2. 正面から見る
3. 少し横から見る
4. 壁に立てかけるか誰かに持ってもらい、1メートル以上離れて見る
こうすることで、空間全体の雰囲気をイメージしやすくなります。
ポイント4:天井と壁の関係を考える
天井にも壁と同じクロスを使用する場合、天井の方が少し暗く感じられるのが一般的です。
これは自然な現象なので、無理に色を合わせる必要はありません。質感やトーンが同じであれば、違和感なく仕上がります。
ポイント5:大柄な柄物は要注意
大きな柄や模様のあるクロスを選ぶ際は、カタログの施工例写真なども参考にしましょう。
サンプルチップだけでは全体の雰囲気がつかみにくいので、プロのアドバイスを受けることをおすすめします。
ポイント6:機能性も考慮する
デザインや色だけでなく、クロスの機能性も重要です。
例えば、次のような機能性を考慮して、各スペースに適したクロスを選びましょう。
・防汚性・・・・・キッチンや子ども部屋など、汚れやすい場所に適しています。
・消臭性・・・・・玄関や洗面所などの臭いが気になる場所に有効です。
・調湿性・・・・・結露が気になる場所に使用すると効果的です。
これらの機能を持つクロスを適材適所で使用することで、より快適な住空間を作ることができます。
ポイント 7:トータルコーディネートを意識する
クロスは空間の大部分を占めるため、家具や床材、カーテンなど他のインテリア要素とのバランスも重要です。
全体的な色彩計画やスタイルを考慮しながら選びましょう。
ポイント 8: プロのアドバイスを活用する
クロス選びに迷ったら、遠慮なく私たちココアハウスのスタッフにご相談ください。
経験豊富なインテリアコーディネーターが、お客様のイメージや生活スタイルに合わせて最適なクロスをご提案します。
また、実際にそのクロスを採用されたお宅の印象などに基づき、正確なアドバイスをご提供することが可能です。
クロス選びは、住まいづくりの中でも特に楽しい作業の一つです。同時に、毎日の暮らしに大きな影響を与える重要な選択でもあります。
ポイントを押さえて、じっくりと選んでいけば、きっと素敵な空間が実現できるはずです。
でも、迷ったときはプロの意見を聞くのも良いでしょう。
私たちココアハウスは、お客様一人ひとりの理想の住まいづくりをサポートいたします。
クロス選びでお悩みの方、新築やリフォームをお考えの方は、ぜひ一度ココアハウスにご相談ください。
オシャレなインテリア空間が備わった、理想の住まいづくりをお手伝いいたします。
著者情報
愛知県豊橋市を中心に1000万円台で叶うデザインと性能にこだわった注文住宅を手がける住宅会社「ココアハウス」。
子育て安心住宅&デザインラボが運営するブランドです。
愛知県豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、北設楽郡、岡崎市、幸田町、西尾市、そして静岡県湖西市、
およびその近郊と広い地域で対応しています。
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